発達障害の就労についていろいろ考えてみた

現状としては障害があるにもかかわらず、定型発達者にとって造作もない仕事に、必死になって食らいついて努力してるにもかかわらず脱落しそうな状態の方が大半だと思います。

 

せめて自分の凸の部分さえわかれば、強みを生かせるはずなのですが、それが何なのかまったくわからない人も多いみたいです。

 

基本的に、新卒にしろ中途雇用者にしろ、大半の人が入り口までの仕事しか目にしていないのではないでしょうか。つまり、求人誌で求められている職種が、専門的知識を必要としない誰でもできる仕事であること。そしてその大半が発達障害者には不向きらしいことです。

 

私自身も職種が限られていたので、内容的には雑用の多い下部の仕事しか知りませんし、それ以外の知識はないです。ですが、大卒者として一応幹部候補生として雇われた人も同期には数名含まれていました。もう少し適性があって、下積み期間をなんとかしのいでいたら、上の方で活躍できたかもしれません。

 

おそらく私にバイヤーとしての資質があるかどうかと問われれば謎ですが、趣味的な興味とマッチングすれば上手く流れに乗れた可能性もあります。

 

普通の求職者は、末端の雇用内容しか知らされないことが多く、書店などのガイドブックを見ても中枢の仕事についてはまず語られることがないでしょう。企業秘密的な物も含まれていますから。

 

ただどちらかというと、言語性IQが高く頭のいい発達障害者は、下働きより上の方で活躍できるのではないかと思います。本当に惜しいと思うんですよね。本来なら社会の仕組みを構造的に変革できそうな人材が、ちょっとしたミスで毎日責められているというのが発達障害者の現状なんですが。全員が才能があるかどうかは不明ですが、社会を過ごしやすくするシステムを考えられるかもしれない頭脳の持ち主が底辺で埋もれていってるような気もします。

 

ちょっと買いかぶりすぎかなとも思ったのですが。割と社会で成功して目立ってる人たちの中に発達特性を持っている人が見受けられるので、もう少し上手く回らないんだろうかと思ってしまいます。

 

定型発達者が難なくできる仕事に必死でしがみついて落ちこぼれてしまうから無能力者の烙印を押されてしまうのでしょう。自分の得意を生かせる分野で勝負できていれば、水を得た魚のように活躍してるはずです。

 

日本の長期にわたって続いている低迷をひっくり返せるように、発達障害者の凸の部分を生かせられる社会が来ればいいなと思いました。

 

今回はちょっと理想論に傾いてしまいましたが。発想力にあふれる発達障害者の能力をうまく使いこなせる時代が来て欲しいものです。