介護専門学校時代にやらかした失敗

小売業を辞めて無職になっていた頃、介護の専門学校に入学した。

本当はDTPデザイナーになりたかったのだが、父の命令で仕方なく学校に通うことになった。本能的に、自分はこの仕事には向かないだろうなということに気づいていたのだが、「介護をしなければ、家から追い出す」と脅されていたので仕方がなかった。

下の世話が嫌だというのもあったが、そもそも当時から仕事が出来ないことに薄々気づいていて、特に動き回る作業は大の苦手だと感じていた。

今回は、専門学校時代にやらかした失敗について語ろうと思う。

障害児の学校で学園祭があり、一人の生徒に付きっきりで買い物の補助をする役割になった。その生徒は、あれも欲しいこれも欲しいと言い出したので、全額負担をして自腹を切って購入した。

一応、親御さんの側から予算は提示されていたのだが、その頃は自己犠牲的な精神に支配されていたのと、年に一度の晴れの舞台だということで、相手を甘やかしてしまった。生徒さんの年齢を加味しても、かなりの散財になってしまった。

結局、自腹を切った分は親御さんが支払ってくれたが、その失敗を機に、専門学校内での私の評価は下がり始めている。

今ならば、予算内で買い物を止めるべきだと判断できるのだが、当時は、その辺の判断ができず、自分が犠牲になればいいのだろうと間違った考え方に支配されていた。

事前に、生徒さんが予算以上の買い物を要求する可能性があることについては全く予想ができなかったのが残念だった。

このようなミスは、私が発達障害ゆえに起きてしまったのだろうか。それとも、色んなことで自分をいじめてしまう行動を取りがちだったせいで起きたのだろうか。

おそらく後者だと思う。当時の私は自分が嫌いでたまらなかったからだ。いろいろなことが人並みにできず、トラブルばかり巻き起こしていた。

学校内での校長先生への挨拶が思い浮かばず、私が最年長なのにもかかわらず、学級委員長に挨拶を代行してもらっていた。

私は時々、思い出したかのように自分に、罰を与えるような行動を取ることがある。それが形を変えて出てしまったのだと思う。

自分いじめのために他者を巻き込んでしまって悪かったと、今は思っている。

発達障害で判断力が劣るのは仕方ないが、自分を痛めつけるための行為は減らしていきたいと思う。