将来の進路は行き当たりばったり
確か中学ぐらいまでは、将来の進路に関してはなんとかなっていましたが。
高校に入学してから、数学がまるでダメで、将来の進路が絶たれてしまいました。
魚が好きだったので水族館に勤務したかったのですが、どうやら理系でないといけないらしい。
また、中学生時代から自分を治すために心理学にはまっていたのですが、こちらも理系でないと大学進学は無理だと知らされました。
この後、来るはずもない徴兵制度の復活を恐れるあまり、理系学科を目指そうとします。ここら辺が変なのです。自分が20歳になる頃は学徒動員がなされていると真面目に考えていました。
結局、農学部の農業経済系学科を受けようとして、落ちて、別の学科に入るのですが、この時点で完全に文系なのは、頭から抜け落ちどこかへ行ってしまいました。
その後、入った学科を生かして農業をやろうと思っていたのですが、土地がないことに気づいて、両親や兄弟の説得により、経済コースへ舵を切ります。
まあ、農業コースに行っても理系学科で詰んでいたと思うので、下手をすると落第していたかもしれませんが。
経済コースへ行ったことで、将来的には営業方面を目指さざるを得なくなりました。しかし、本人の希望は、漫画家だったのです。絵も描けないのに。
絵は練習すれば上手くなると思っていました。
一応毎日練習はしていたのですが、大学時代の学友が「〇〇ちゃんに漫画家は無理だ。それより営業職を見越して酒に強くなる練習をしよう」と連日の酒盛りに誘います。私は酒が飲めなかったので、格好の標的になってしまいました。
結果的に一週間の半分は酒を飲んでいることになってしまって、大学には通えないわ、漫画の練習は半分になるわと、碌な結果になりませんでした。
たぶん、心の奥底で普通の勤め人は無理だと感じていたのでしょう。何せアルバイトも満足にできない大学生でしたから。
当時は大学生もアルバイトで社会人経験を積んで、立派な社会人予備軍になることが推奨されていました。学生向けの求人誌も花盛りです。私はそれを買うのですが、電話をする段階でしり込みしてしまいます。
アルバイトはほとんど出来ませんでしたが、就職戦線に駆り出されました。ここでADHDの準備不足がたたり、内定の可能性の高かった会社から落ちてしまいました。会社のパンフレットを読んでおかなかったのが原因です。
結局、なんとか小売りに就職できましたが、厳しい現場に早々に音を上げて、漫画家への転身を考えていました。それがやがてお笑い芸人になったり、ライターになったりしています。小説家がないのは、小説が書けなかったからです。
どうも私は、自分の能力から就労先を判断することができないみたいです。
なので、折角介護専門学校に行っても、実技が壊滅的でどうしようもなく、キャリアにはなりませんでした。
自分の能力を総合的に判定して、就労先を見つけるのは私には無理だと思います。いい援助が受けられないかと悩んでいます。自分で探させると、とんでもない変な職場を選ぶことが多いです。
剣道の防具を作る会社とか、昆虫標本(樹脂で固めたような奴)を選んでどちらも落ちています。
普通の人が普通にできることが何もできないから、特殊な会社を選んでしまうみたいです。